2025年11月7日、国際調理製菓専門学校様で「神経締め講習会」を行いました。
例年、お魚料理コンテストを開催していましたが、今回は神経締めした魚の食べ比べと、事前に考えてくださっていたお魚のレシピ料理の発表会といった初めての試みの内容でした。

新潟県漁業協同組合連合会の職員が神経締めとは・・・の講習、そして実践を行いました。


今回使用した活魚はキジハタとコショウダイです。


生きた魚をどうやって締めるのか・・・初めての実践でしたが、生徒さんたちも真剣かつ積極的に取り組んでくださいました。

神経締めをした魚を切る段階で、全く違う身の質に皆さん驚きの声をあげていました。
神経締めした魚はとても弾力のある身質。包丁から離れません。
鮮度を長く保つ事にとても有効な神経締め。
今回の会の中では16日寝かせたアラのお刺身も登場し、試食を行いました。

さて、ここからは皆さんが事前に考えてくれていたお魚の料理の制作にうつります。




皆さん限られた時間の中で総勢48人分のコース料理を作ってくださいました。


こちらが料理の全体です。和、洋、中と個性ある料理が並んでいます。

「黒鯛のアッシパルマンティエ風」
こちらの黒鯛は加茂湖で増えている黒鯛を使用しています。
現在、その黒鯛が加茂湖の牡蠣を食べてしまう被害が発生しており、黒鯛を食べて活用しようという取り組みの一環です。
この黒鯛も神経締めが施してあります。

「黒鯛コンフィ十五穀米のきのこリゾット添え」
黒鯛は低温調理しました。今回の開催にもイタリア軒の料理長様がいらっしゃっており、試食の結果、
この料理が11月中ば以降にイタリア軒様でメニューに加わる事となりました。

「黒鯛の黒酢炒め」

「カレイの中華蒸し」

「お寿司・盛り合わせ」

「お造り3点食べ比べ」
左がスズキ、ヒラメ(こちらは普通に捌きました)。真ん中が寝かせたアラ。右が神経締めしたキジハタ、またはコショウダイです。
神経締めしたものの弾力のある身、そして16日寝かせたとは思えない全く臭みのないアラに、皆さん口に入れた瞬間驚いていました。
神経締めを中心に、お魚にどれだけ手を施すかでこんなにも変わるという、とても興味深い実習内容だったと思います。
参加された皆様、ありがとうございました。お疲れ様でした。
最後に・・・

この日、【新潟県漁業協同組合連合会と学校法人国際総合学園 国際調理製菓専門学校との包括連携に関する協定書】を締結いたしました。
こちらは魚食普及に関して一緒に活動していきましょう、という協力。
そして国際調理製菓専門学校様が魚に関してしっかりとした知識と技術を生徒さんへ伝え教えている事の表示、
といった内容を含んでいます。
今後、更なる魚食普及に向けより一層の活動を目指していきたいと思います。